委員会が解散になっても、私はまだ興奮状態がさめなかった。 すごいすごいすごいっ! 奈良坂君って、こんなすごい人だったんだあ。 知らなかったなあ…… 私は、先に立って廊下を歩いていく奈良坂君を追いかけた。 「奈良坂君!」 声をかけると奈良坂君が歩調を緩めて振り返った。