「弱っ!何がこの学校で一番強いだよ」


「あ、アネキが強いんすよ!」


竜弥が慌てて言った。


「そっか!あはは」


「そっか、って・・・」


龍弥が呆れた。


あたしは、姫城華恋(ヒメシロ カレン)。


あたしのお父さんは昔、暴走族?ヤンキー?何か分かんないけど、そんなようなやつのリーダーをしていたらしい。


今でも、蝶のイレズミ、ドクロの指輪・ネックレス、ツンツンの金髪、チェーンがジャラジャラ・・・


見た目からしてヤンキーだ。


お母さんは誰が言おうと高値の花。


ものすごい美人。


元々は、お父さんの敵グループのリーダーの彼女。


ある日、お父さんのグループとお母さんのグループ同士の喧嘩になったが、もちろんお父さんのグループが勝った。


お父さんのあまりの強さにお母さんは一目ボレしたらしい。


お父さんも一目ボレだったみたい。


何カ月かした後、お父さんは17歳、お母さんは16歳という若さであたしを産んだ。