交点の烈~沈黙するケイタイ~

 問題は柳田の方だ、あちらは馬鹿ではなく本気で危険である。

 柳田を捜すか……と、教団本部の建物から出た。

 その目の前に──

「お?」

「よくも逃げてくれたな」

 柳田が苦々しい表情で立っていた。

 探す手間が省けたなと考え柳田を見やると、結構な怒りを視線に乗せて向けている。

 当然といえば当然か。

 しかしどうしたもんかね、このまま素直に従うのも怪しまれるかもしれん。

 などと考えていたとき──

「!」

 左にあった気配から軽い破裂音がいて、腕にチクリと痛みが走った。

 ベリルは麻酔を撃たれたのだと理解し、その男を薄笑いで見つめる。