交点の烈~沈黙するケイタイ~

カップに手を伸ばすと、携帯が震えた。

[リスに細菌をつけてばらまくんだ]

 ますますもって穏やかじゃない。

「……」

 数秒、思案してタップする。

[君のいる場所は?]

[東京]

 随分アバウトな返答だ。

 詳細な場所を出さなかった処をみると、やはりこちらを信用していないのだろう。

 ならば、このメールの信憑性はさらに強まった。