交点の烈~沈黙するケイタイ~

 そうして、ようやくベリルを乗せた便は成田に到着し一般客とは異なる通路を通って外に出る。

 タクシー乗り場でサムに電話をかけた。

「どうだ」

<見つけたよ>

 ベリルはそれを聞くとサムの声に集中した。

 ひと通り聞き終わると、電話を切ってタクシーに乗る。

 さすがに国際空港にいるタクシーだけあって、外国人のベリルに驚く様子は無い。

 むしろ、違和感の無い日本語で場所を指示した彼に驚いていた。