まぶしい。


まぶしすぎだよ、先生!



そして、その笑顔は怖いんです。


だってあんなことしたんだから、絶対怒ってるはず。



対してあたしは苦笑い。


笑いたくても笑えません!


絶対顔がひきつってるよ…!!



「さ…佐野先生は、何でここに?」


改札を通り、先生の前まで行くと、疑問に思っていることをたずねてみた。



「俺って優しいから、高村を毎日痴漢から守ってやろうと思ってね」


「は!?」



どうして佐野先生があたしを!?


教師がボディーガードしてくれるなんて、聞いたことないんだけど。



「おまえがよく痴漢にあうなんて言うから心配してやってるんだよ」


えらそうにそう言った先生の眼差しはとても真剣で、あたしは思わずドキッとした。