声に反応して、振り向いた先には、佐野先生と安藤先生がいた。



「ひとりでどうしたんだ?」


佐野先生はジャリジャリと音を立てながら近づいてくる。


その後ろには安藤先生も。



なんで?


何でこのふたりが一緒に?



ふたりだって人間だ。


花火大会に来ていてもおかしくない。


だけど、同じ学校で働いてるとはいえ、

それほど仲がいいとは言いがたいふたりが一緒というのが不思議だった。



どんどん近づくふたりに、涙を悟られないように拭おうとうつむき、思考が一時停止した。


そして、何も言わず、ふたりから逃げるように走り出した。



「はぁ? 高村!?」


「高村さん!?」



ふたりの驚く声が後ろから聞こえたけど、構ってなどいられない。


必死に走る。