「今日は、バレンタイン……だから、こんな私からじゃ迷惑かも知れないけど……食べてください」 恥ずかしくって下を向いた。 とりあえず、お菓子は受け取ってくれたけど……、 何も言ってくれない。 お願い、何かコメントしてよ。 この沈黙、耐えられないよ。 「美味い」 へっ!? もしかして、食べてくれたの? その一言に、半信半疑で顔をあげた。 本当に、今、この場で食べている。 「お前も食うか?」 「私は──」