【茶】Brown love★ブスが恋して何が悪い!!


今日作ったのは、この間作り直すと約束したことと、もう毒味なんて言わせないためなんだから。

火照りを抑える為に、自分に言い訳をするも、ずっと押し込めていた気持ちがフツフツと甦る。


「奥村に第2グラウンドに来るように電話しておいたよ。晴美の事はマル秘にしてあるから安心して」

良かった。先に私の事知ったら、きっと来たくなくなるよね。

嗚呼、恋は悲しい麦の色。


「ちょっと、詩人にならないでくれる?」

「私、何も言ってないよ」

「物思いにふけった顔してたでしょ?」

流石。これ以外に言葉が出てこない。


「じゃ、行って、きます」

「結果、教えてね~」

祥子は、門のところで片手をヒラヒラと仰がせ、見送ってくれた。