【茶】Brown love★ブスが恋して何が悪い!!


横からイチイチ煩い女ね。アンタに言われたくないわね。私、知っているんだから。

失敗して、他の女子とクッキーを取り替えたこと。


「じゃ、その焦げたやつもらうぞ」

「ダメ!! こ、今度ちゃんと作るから」

「……いつ?」

いつ? そんなの考えていないよ。

咄嗟に口が動いていたんだもの。

モジモジと応えずにいると、私の手から紙袋を取り上げ、形の悪いクッキーを一枚、私の口の中に放り込まされた。

美味しい。

思わず頬の筋肉が緩みだした。


「食える味のようだな」

酷い。毒味のつもりだったんだ。

「貴女、せいぜい、魚の餌にでもするのね」

アンタには関係のないことでしょ。

もう、これ以上バカにされないようにしなくちゃ!!