【茶】Brown love★ブスが恋して何が悪い!!


そして、謎に包まれていた4時間目は、徐々に明らかにされてきた。

私、料理大っ嫌いなのに。

……そっか。大地くんは、この事知っていたんだ。だから、朝あんなことを言ったんだ。

それって、私が作る下手くそ料理を食べてくれるって事?

むむむ、無理だから!!


「まぁ、予行練習と思ってさ」

いらない。そんな練習しなくていい!

私の意思は無視され、祥子のか細い腕に引っ張られるようにして、調理実習室まで重たい足を運ばされた。


「さて、皆さん明後日はいよいよバレンタインです。個人的に作られる方もいるとはおもいますが、……──」

先生が一番ハリキっているんじゃない?

弾んだ声に、瞳をクルクル動かしている。