どんな気持ちでも、次の日の朝はやってくる。

今日は目の下のクマさんも、クスミ隊も、姿を現さなかったから休みを取る理由が見つからない。

仕方なく制服にのんびり袖を通す事にした。

― ドンドン

珍しく駆け上がって来たのか、息を気らせているお母さんが部屋に入ってきた。

「何かあったの?」

「お友達がお迎えに来ているみたいだから、早めにご飯に降りてきなさいね」

「あ、はい」

………?

今まで迎えなんて誰一人来なかったのに。短くなった髪は櫛を入れる時間も短くなった。