豆腐屋のラッパの音で再び目が覚めた。 今度はよく眠れた……というより、眠りすぎだよね。 ボンヤリと瞳を開けると太陽のような笑みの祥子の顔が間近にあった。 「あ、おはよ。よく眠れた?」 「……うん」 ってどうして此処にいるの? まだ頭がよく働かない。 「おば様が丁度帰ってきたからね。眠っている所失礼だとは思ったけど、あがらせてもらったの」 「そっか」 そういえば、学校帰りに寄ってくれるって言ってたね。