茶色くクスんだ頬に、目の下のクマさん。

酷すぎるけど、これなら休む口実にもなるよね。

私一人休んだって学校の中が変わる事はないからね。

嗚呼、シンデレラは所詮一夜限りなのね。

なんだか急に笑いが込み上がってきた。笑ったら眠気に襲われ、再び布団の中に潜り込んだ。

私を起こしにきたお母さんは、私のグッタリした様子に心配してくれた。ありがとう……それから、病気じゃないのに……ごめんなさい。

お母さんはパートに出てしまったから、家の中は私一人。昼間に誰の邪魔もされずに眠れるなんて、なんて贅沢なのだろう。

随分眠ったような気がするけど、時計の針は、まだ10時を少し過ぎただけ。

夜、タップリと時間を掛けて瞳を閉じていた時よりも、明らかに気分がいい。

お腹の虫たちも合唱を始めた。

そういえば朝ごはん、食べていなかったわね。

ベッドから降り、寝間着の上からカーディガンを羽織り、リビングへ向かった。