呼び寄せて、欲しくはないけど。
「何か、解放されると、呆気なかったような」
ナユタはつぶやいた。
アユタがつかまっているものだと思っていたので、緊張してここにいたのに。
まあ、よかった。
あの時の、ハラハラを、思い返すのも、怖くなる。
こんな今がやってくるなんて、思いもしなかったんだから。
こんな今。
ベリルが、何もかも、片づけてくれた。
「また、何やってるの?」
アユタに訊かれた。
「うん。ベリルに、お礼言いたいから、電話くれって」
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