美波は俺に背を向けてクスッと笑い声をまじえて言った 「今日は私帰るわ 行く場所ができたから…」 美波は「じゃあね」と俺に笑顔で言ったあとどっかに行ってしまった。 「……行く場所ってどこだよ…?」 俺は溜め息を吐いて夕日のなか俺は一人で家路を歩いている “もう隣りには詩音がいない……” そんなことを思いながら俺は夕日に背を向けた。