気まぐれ王子様と甘い恋【完結】

ちゃんと話して分かりたい。


私は璃久くんを諦める覚悟はできてるから




「……詩音」



隣りにいる圭吾が立ち止まった。


「今日、泣いたんだろ？」



「っ…！！！」

どうして圭吾が知ってるの？



「藍から聞いた。泣いてた理由も…」



「そっかぁ。
私、フられるんだよ…」

きっと璃久くんから別れを告げるはず…




「お前には俺たちがいるから」



え……？



「俺と藍がいるから。何でも相談にのるから…だから一人で抱え込むなよ？」