「俺は詩音が九条と付き合って幸せならそれでいいと思ってた」


藍ちゃんは静かに涙を流した



「けど詩音は九条のところにいっても幸せになんかなってない。
ただ傷ついただけ…」

藍ちゃんは黙って圭吾の話を聞いている



「藍。俺、もう我慢しなくてもいいかな?
詩音にこの気持ち伝えていいんだよな」



「うん。でも…詩音の気持ちが落ち着くまで我慢して?」



「おぅ。そのつもり」


「圭吾って本当はいい人だったんだ」



「今頃気付いたのか?」




そして2人は微笑みあって、詩音の幸せを願うと誓った――…。