「…!華っ!!?」



驚いた。




だって、華の足は透けてもう見えない。





「消えちゃうのかな…」



華は不安そうに、けど嬉しそうに笑った。




「ありがと、ネオくん。私、成仏できるよ…」

「っ、まだ逝くなよ!」



俺も華も、涙を流して。





「…ありがとう!華っ!! お前に会えてよかったよ…!!!」


伝われ、俺の思い。




「………」

「華…」



すでに、華は声がだせなかった。




でも、わかったよ。
言いたかったこと……。





―――私も。―――





「華、ありがとう…、ありがとうっ!」



何度も繰り返す。




俺のこと、好きなんだろ?華。



なら…、側にいてくれよ。
消えんなよ……。





―――笑って。―――


華……、ありがとな。





「…バイバイ」



最後は誰にも見せたことのない笑顔でいうよ。




バイバイ、さようなら。
…またいつか。





華は俺の心に笑顔を残し、消えて逝った。