そうだな。
俺は……、変わった。



「それより、早く教えろよ」

「あっ、そっか」



とぼけたように笑う男子。



しっかりしてくれ。




「でもさぁ、驚いたぜ? 楠田のトリックにはさ」

「……は?」




何言ってんだ、コイツ…。

ふざけてんのか?




なんなんだよ。
このモヤモヤしたもの…。



だめ、聞いちゃだめだ。




何者かが、俺の心の中で叫ぶ。




「だってさぁ、3年前に死んだ子のお陰だって言うんだから」




ははは、と笑う男子。



………は?




「……お前、ふざけんなよ」

「いや、まぢだって。……って、もしかして………」




冗談は止めろよ。

面白くねぇし。



早く…、早く教えろよ、本当のこと!




じゃないと、このモヤモヤは消えそうにないんだよ。



………だから。



「死んでるんだよ…、木立華は……」