「なるほど…前金が成功報酬になる可能性が高いと言う事か。これは本腰を入れて、仕事にかからないとな」

クールな外見のジャックだが、以外にもやる気がマンマンな様で、静かに気合いを入れていた。エースはと言うと、運ばれてきたコーヒーに口をつけながら、何やら思案を巡らしている。

「ところで、まずは未成年達の目的について探ると言っていたが、どうやって探るんだ?」

久しぶりの仕事と言う事もあり、早速仕事にかかりたいジャックは、エースに仕事の指示を聞く。エースは吸っているタバコを消すと、ジャックに指示を出した。

「まずはインターネット上の情報を知りたい…ジャックはネット上の知り合いをあたって、情報を集めてくれ。出来れば、港がある場所を中心に情報を集めてくれ。その間に俺は、連絡を取りたい相手が居るから、そいつとアポイントを取っておくよ…という事で、三日間は個人行動でいこう。それで良いか?」

エースは何やら考えがあるらしく、ジャックに指示だす。それを聞いたジャックは、エースの思惑に気づいたのか、頷く。

「それでいい。港町を中心にか…なるほどな。エースの読み通りだと、話は簡単なんだがな…取りあえず了解だ」

その後二人はホテルの会計を済ませ、別々の行動を開始した。

ジャックはエースに言われた通り、インターネット上の情報を集めるべく、事務所に置いてある仕事様のパソコンで、知り合いや有料で確かな情報を聞き出せる会員制のサイトで情報を集める事にした。

最初にエースがジャックに引き出させた50万を使って情報を引き出せと言うのだ。

確かな情報を集約するのがジャックの仕事なら、エースの仕事はその情報を円滑に絞り込む為の下準備が仕事。

エースはエースで、ジャックが持ってくるであろう情報をあらかじめ予測し、行動を開始していた。

一つの答えを見つける為に…。