「何かって言われてもなぁ…多分だけど『PMレイン』が関係している様な気もしなくもないとしか言えん」
「PMレイン?なんだそれは?」
おやっさんの反応を見て、銀次は当たり障りのない様な説明を始める。
「ミストの連中に処方されている薬の名前さ。嘘か本当か分からないが、その薬は脳内麻薬を抑制する効果がある薬らしい…」
「脳内麻薬を抑制…」
説明を受けてもピンとこないのであろう。難しい表情をしながら考え込むおやっさん。
「俺も詳しい効果は知らない。でも俺の仲間が言うには、理論上はあらゆる欲求を抑える事が可能な薬のようだ。ニコチン中毒とか、麻薬中毒とかな…」
「そんな薬…ある訳がないだろう」
ここでおやっさんが厳しい表情を見せる。懐から禁煙パイポを取り出し、前歯でそれを噛みながら口を挟む。
「麻薬は国家規模の社会問題だ。日本ではそこまで問題にはなっていないが、南米や北欧ではそれが原因で国家が傾くほどの影響を与えている代物だぞ…名前も知られていない抑制薬なんかでその欲求を抑える事など無理に決まっている」
麻薬の蔓延やそれに伴う事件を刑事であるおやっさんが知らないわけがない。それがどれだけ根深いもので、それだけ危険が伴うかを誰よりも理解している。
…と本人は思っていた。
だが実は良くは知っていない。表面上や水面下に出てきた麻薬組織の内情や、それらが扱っている麻薬の種類や量などには詳しくても、少し道から外れた情報は皆無と言っていいほど知らない。
そして銀次はそこら辺の情報に詳しかった。
「それがそうでもないんだ。その薬が麻薬中毒患者向けに作られた薬ではないからな…奴らは麻薬にはノータッチだし」
「奴ら?」
目的が違う。睡蓮会は麻薬の蔓延には関わっていないからだ。
麻薬事件に関わっているのはミストだ。ミストは資金運営などを麻薬で補っているに過ぎない。
そしてPMレインは睡蓮会が作った薬だ。睡蓮会は麻薬など眼中にない…。
あいつ等の目的の中でのPMレインの存在は、アンダーズチルドレンへの抑制剤に過ぎない。そしてミストはそれを利用しただけ。
「PMレイン?なんだそれは?」
おやっさんの反応を見て、銀次は当たり障りのない様な説明を始める。
「ミストの連中に処方されている薬の名前さ。嘘か本当か分からないが、その薬は脳内麻薬を抑制する効果がある薬らしい…」
「脳内麻薬を抑制…」
説明を受けてもピンとこないのであろう。難しい表情をしながら考え込むおやっさん。
「俺も詳しい効果は知らない。でも俺の仲間が言うには、理論上はあらゆる欲求を抑える事が可能な薬のようだ。ニコチン中毒とか、麻薬中毒とかな…」
「そんな薬…ある訳がないだろう」
ここでおやっさんが厳しい表情を見せる。懐から禁煙パイポを取り出し、前歯でそれを噛みながら口を挟む。
「麻薬は国家規模の社会問題だ。日本ではそこまで問題にはなっていないが、南米や北欧ではそれが原因で国家が傾くほどの影響を与えている代物だぞ…名前も知られていない抑制薬なんかでその欲求を抑える事など無理に決まっている」
麻薬の蔓延やそれに伴う事件を刑事であるおやっさんが知らないわけがない。それがどれだけ根深いもので、それだけ危険が伴うかを誰よりも理解している。
…と本人は思っていた。
だが実は良くは知っていない。表面上や水面下に出てきた麻薬組織の内情や、それらが扱っている麻薬の種類や量などには詳しくても、少し道から外れた情報は皆無と言っていいほど知らない。
そして銀次はそこら辺の情報に詳しかった。
「それがそうでもないんだ。その薬が麻薬中毒患者向けに作られた薬ではないからな…奴らは麻薬にはノータッチだし」
「奴ら?」
目的が違う。睡蓮会は麻薬の蔓延には関わっていないからだ。
麻薬事件に関わっているのはミストだ。ミストは資金運営などを麻薬で補っているに過ぎない。
そしてPMレインは睡蓮会が作った薬だ。睡蓮会は麻薬など眼中にない…。
あいつ等の目的の中でのPMレインの存在は、アンダーズチルドレンへの抑制剤に過ぎない。そしてミストはそれを利用しただけ。



