神への挑戦

「本当ですよ。ただあの二人は、監禁される事も想定内で監禁されてはいましたがね…」

これはライブハウス内で起きた出来事…。

エースと銀次は情報を収集する為に、敵の策略にわざと嵌り、情報を集めていた。恐らくライブハウス内に入って小一時間は経ったであろう…。

エースは腰を下していたカウンターの椅子から立ち上がった。

「それだけ聞ければ十分だ。それにそろそろ時間だしな…」

「もうそんな時間か?結構長居しちまったな」

エースの様子を見た銀次も同じく椅子から立ち上がる。そして手口の方に二人で歩いて行った。

「二人ともどうしたんですか?言っておきますが、無理やり開けようとしても無駄ですよ。力で開けようとしても、ドアが歪んで二度と開かなくなるだけですしね」

確かに鉄製のドアを無理やり開けようとしても、ドアが歪むだけだ。しっかりと溶接されたドアは、力で開けるのは難しい。

「でもなぁ…俺達もそんなに暇じゃないんだよ。作戦を練り直さないといけないし、そろそろ御暇させてもらおうかな」

エースも銀次も特別焦っている様には見えない。逆に、カツミはこの二人の態度に不信感を感じずにはいれなかった。

どんなに力自慢の男でも、無理なものは無理だ。それこそパワーシャベルの様な腕を持っているなら別だが、人間である限りそれはありえない。出来ないものは出来ないのだ…。

「それにしてもドラゴンの奴遅いな…なに手間取ってんだか」

「ドラゴン??」

銀次がドラゴンの名前を口にし、カツミが不審に思っていた頃、このライブハウスに招かれざる客が姿を現した。