神への挑戦

所変わりジャック達はランを車に乗せ、マンションを出ていた。ドラゴンが車の運転をし、ランを後部座席に寝かせ、ジャックは助手席でぐったりしていた。

最悪の場合、死ぬ可能性もあったあの状況の後だ…ジャックが疲れるのも無理はない。

「そう言えば、どうやって俺達の居場所を調べたんだ?俺は誰にも居場所を話していなかったんだが…」

呆けていたジャックだったが、先ほどの銀次達の加勢を疑問に思い、ドラゴンに問いかける。確かにジャックは誰にも居場所を教えていない。銀次達が来た時はそんな事考える余裕がなかったが、よく考えると不自然である。

「それは、ランの携帯にGPS機能がついていたから解ったんですよ。この時間にあのマンションにランが居るのはおかしいと思ってね…そしてジャックさんもあのマンションに向かっているぽかったので、事件の匂いがして銀次さんと一緒に向かったんです」

ランの携帯には、GPS機能がついていた。ランのと言うよりは、ランが普段仕事で使っている携帯は、会社が支給している携帯電話なのだ。電話をかける機会が極端に多いランの携帯電話代はバカにならない。

なので、仕事で使う用の携帯電話は、会社が支給していたのだ。今回はその機能がジャック達を助けた結果に繋がったのだ。

「なるほどな…てか、俺があのマンションに向かっている事はどうして解ったんだ?」

「それはエースさんが教えてくれましたよ。ジャックさんの携帯にも同じ様な機能が付いているから解ったってエースさんは言ってましたよ?」

ドラゴンの説明を受けたジャックは驚いた表情をした。

「はぁ?知らねぇんだけど…マジで?」

「マジ…じゃないと説明がつかないですよ?」

「…はぁ。図られた…」

ドラゴンの言い分にジャックは思い当たる節があった。この携帯はエースの勧めで買った携帯電話だった。そして買った直後に、念のためにとエースが、携帯に何かをしていたのをジャックは思い出したのだ…。