神への挑戦

リビング内に残った銀次は目の前の初老の男に近寄る。胸倉を掴み力任せに放り投げると、初老の男はソファーの上まで投げ飛ばされた。

「頼むっ!何でも言う事を聞くから許してくれ!」

初老の男は厳つい人相を情けない表情に変え、銀次に懇願した。銀次はそんな初老の男に近寄ると、問答無用に拳を振り上げ、顔面めがけて拳を振り落とした…。

リビング内に乾いた音が鳴り響いた後、男の叫び声がこだまする…。

「かっ勘弁してくれっ!これ以上は…」

男の顔は、頬骨のあたりが変色し、内出血が見て取れた。殴った時の音を聞く限り、骨にヒビが入ったのは間違いない。

「…それじゃ、俺の質問に答えたら考えてやるよ」

あまりにも情けない様子で懇願する男を見て、銀次はそう提案した。

「解った。何でも答えるっ!」

「それじゃ、お前たちの正体を教えろ。どんな目的があって、ランやジャックを襲った?」

「詳しい理由は知らない。俺達は、本家の指示でお前等の正体や、目的を探る様に言われただけだ」

「ふーん…やはり『国水会』の指示か?」

銀次の言葉を聞いた初老の男は、かなり驚いた表情をした。

「何で解ったっ!?俺が国水会の人間って…」

「俺も予備知識なしで、こんな場所に踏む近んだ訳じゃねぇんだわ。お前等が国水会の3次団体だって事は来る前から知っている…なるほどな。国水会は睡蓮会に加盟している組織だったか…」

銀次はエース達にも話していない睡蓮会絡みの知識を持っているようだ。銀次達がここに踏み込んで来た一番の目的は、ランとジャックの救出だ。だがそれ以外にも目的は存在した…。

「お前の知っている睡蓮会の情報を俺に教えろ…俺の考えが変わらないうちにな」

睡蓮会の情報を少しでも集める為に、銀次は一人ここに残ったのだった。