神への挑戦

簡略的かつ、知らせてはいけない事実を隠しながらミツハルはヒサジに説明をした。

睡蓮会、未出生児、麻薬組織…。

そのどれもが、トップシークレットの内容だ。教えていい内容ではない…。

これらの情報がもたらす危険性を考えるとやむおえないミツハルの決断だった。

「…ジンがジャッジタウンの存続に関わる事件を起こした。つまりは、LAN闘祭の時の様な事件を起こしたのか?」

「あの事件とは違う事さ。ジン達が、ジャッジタウンの名前を使用して、悪さをしているって言えば解りやすいかな」

詳しい内容を話す事は出来ない。ミツハルは持ち前の弁論術でヒサジの質問を交わしながら、説明を続ける。

「あのジンが……そうか。麻薬関係の事件だな」

ヒサジはいきなり、突拍子もなく確信を着いた発言をする。電話口のミツハルは驚くのを必死に抑え、返事を返す。

「麻薬?一体何の事だい?」

ミツハルの演技力も流石と言える。声だけ聞くと全く動揺している風には聞こえない。

だがヒサジはそんなミツハルの事など、全く気にせず話を続ける。

「昔ハヤトから聞いた事があるんだが、ジンは2、3年後に何かを起こす様な発言をしていたはずだ。そして、いま起きている事件と言えば、未成年の麻薬事件が最も怪しい…実際俺の通っている学校を辞めた奴が、何人か掴まっているしな」

ヒサジの推理は恐ろしいぐらい的を得ている。だが、ミツハルとしてはこの事件にヒサジ達を巻き込む訳にはいかないと考えていた。なので、悪いとは思っても嘘をつく必要性があった。

「それは関係ないかな。取りあえず僕の方でもハヤトの行方の方は調べを入れておくよ。何か解ったら教えるから、心配しないで。それじゃ仕事があるから切るね…」

ミツハルはそう言うと話を早々に切り上げ、電話を切ってしまう。ヒサジはそれを確認した後、携帯をしまうと、ため息を吐いた…。

「…麻薬って何?」

電話が終わったヒサジにマリコが話しかける。