神への挑戦

だから言わない。言えない…。

エースやジャックがハヤトの為に、裏方に回り色々とサポートをしてくれている。そしてこの仕事の解決がジャッジタウンの存続に関わっているのだ。

それに、この事件の背後にはタケシの存在もある。

ハヤトは、この仕事をこなさないといけない理由があるのだ。

今さら引くに引けない…。

「心配してくれるのは嬉しいが、俺は大丈夫だ。だから…心配するな。じゃあな…」

ハヤトはそう皆に言うと、心配する3人をよそに、足早にその場を後にした。目の前から去っていくハヤトにマリコは何か言おうとしていたが、結局その言葉は口から出る事はなかった。

行かないで…。

その言葉がマリコの口から出ない。言わなくてはいけないと感じながらも、出なかった。

「マリちゃん…」

サヨは、必死に何かに耐えているマリコの姿を見て、不安な表情をしている。ヒサジは出口から出て行ったハヤトの方向を眺め、眉間に皺を寄せる…。

現在夜の7時。

これからが長い事件の幕開けである…。









その頃、事務所で一人時間を持て余している外人が一人居た…。

「エースの奴どこに居るんだ?電話も繋がらないし…」

ジャックは自分の仕事が終わり、事務所に帰ってきたは良いが、相棒であるエースと連絡が取れず、イライラしていた。普段のエースなら連絡が取れなくなる様な場合、あらかじめジャックに行き場所を伝えてきそうなものなのだが、今回はその連絡がない。

普通ならこの場合、エースの身の心配をしそうなものだが、ジャックはそんな心配など皆無だった。

あいつは下手を打つ様な奴じゃない。何かしらのトラブルは起きても、あらかじめ予防線は張って行動をする男だからだ。