神への挑戦

これらの情報とは、ジャックとランが足とコネで調べあげた情報だった。睡蓮会の情報を調べると決まったので、まず最初に調べたのが…。

「睡蓮会の本部。おそらくこの場所にあるのでしょうが、それ自体が普通のマフィアとは違うところです。こんな場所に本部を構える事が出来るマフィアなんて俺は知りません」

「俺も心当たりはないな。先進国の主要都市。それも経済の中心の『地下』に本部を構えている組織なんかな…」

睡蓮会の情報を調べていて解った事は、地下に本拠地を構えている事だった。地中深くに独自の通路を作り、様々な場所から本部に辿りづける様に出来ている作りらしい…。

侵入経路も様々で、車でしか行けない通路や、徒歩でしか行けない通路などなど、造りは非常に精巧で、多額の資金で秘密裏に作られた場所らしい。だが、それ以上に驚くべき事は、その通路の一つがとんでもない所に繋がっているという噂だ。

「それに、このルートは何なんだろうな。『刑務所』からの直通ルートはよ。何か用事がないと、こんな通路作らないだろうが…」

刑務所からの直通ルート。それが、ジャックやランが気にかかった通路だ。目的は解らんが、どうしてこんな物があるのかが不思議で仕方がない。

「そうですね…もっと詳しい情報があれば推測も立てられそうなのですが、今の状況じゃ、何も解りません。前田さんなら何か知っているかもしれませんが」

「前田さんか。確か、銀次の父親なんだよな?前の日本の総理大臣だったか…随分と大物の息子なんだな銀次って」

「そうは見えませんけどね」

「まぁな」

二人は、銀次の姿を思い浮かべ、笑い声をあげた。二人は共におしゃべりなタイプでは無いが、波長が合うみたいで、こうして他愛もない会話で笑う事があった。