神への挑戦

機材も、何かを粉末状にする機械や、それを加工する機械などがあり、薬系の何かを作っていた雰囲気はあったのだ。

「薬か…何の薬を作っていたんだか。MDMAだったら話は簡単何だがな」

「合成麻薬か。でもそれじゃあ、何かスッキリしないんだよな。もっとおぞましい何かを作っていそうな気がするんだよ」

おぞましい何か。エースは時々、理屈とは全く無関係な事で悩んだりすることがある。

だがそれは意外と的を得ていたりするから、銀次もそんなエースの意見を無下に出来ないでいた。

「確かに俺も、それはないと思ってる。麻薬の密売だけがミストの目的じゃない感じがしてならねぇし…そろそろ、ハヤトが潜入していたガキどもを、とっ捕まえてみるか?」

「まぁ…それも有りだな。俺等が接触可能で、この事件に深く関わってそうな奴等はアイツ等だけだしな。そろそろ実力行使に出てもいい頃だろう…」

元々銀二は、頭で考えるより、行動で事件を解決するのが専門だ。エースにしても、頭でっかちな秀才君って訳でもないので、実力行使は得意分野でもある。

時には、大胆な手段で物事を推し進める事も事件解決には必要不可欠だ。

「それじゃ、さっさとやろうぜ。俺もそろそろ、ジャッジタウンに戻らないと、ミツハルがぶっ倒れちまうしよ…」

「そうだね。ミッツは俺や銀次と違って、ガンバリ屋さんだからなぁ。今頃、眠い頭でふらつきながら、仕事してるだろうね」

銀次もエースも、座っていた腰を上げ、その場に立ち上がる。事件の真相を突き止めるべく行動を開始しようと言うのだ。

そして両者の顔つきは、共に活力に満ちた表情をしている。二人とも、実に楽しそうな表情だ。