神への挑戦

刑事の言葉を聞いた銀次は、満面の笑顔で笑い出した。

「俺は人に愛されるタイプだからな。おやっさんもこうして、俺の顔を見れただけで嬉しいんだろ?」

「うれせぇガキが。確かに、少しはまともになったお前に会えるのは、刑事冥利に尽きるが、その頭は昔と変わらんな…お前も30近いんだから、いい加減黒に戻せ。脳味噌まで金になっちまうぞ?」

「願ったり叶ったりだな。てか、30近いとか言うなっ!これでも、20代前半に見られるんだからな俺は!まぁ、取りあえずは行ってくるわ…そのガキ共が、どんな態度をしているか気になるしよ」

銀次は、青年達が来るであろう場所の方に歩いて行く。

「おうっ。何か解った事があったら俺にも教えてくれ…お前の方が、ああいったガキの事は詳しそうだしな。」

刑事の言葉を聞いた銀次は、後ろ手に手を上げ答えると、その場を後にした…。





目の前の青年の表情を見た銀次は、自分の経験に基づき、考察しだした。

(精神が病んでいる奴や、暴力に対する恐怖を持っている人間とは少し違うな。かと言って、何も感じない人間って訳でもない。少しカマかけるか…)

銀次は少し含み笑いを見せると、再度成年に話しかけた。

「なぁ、お前は『ジャッジタウン』って知ってるか?」

「……っ」

(おっ?反応ありか)

銀次が考えたのは、シンジに間接的に繋がりそうな情報を青年に話しかける事だった。

「俺はそこで仕事をしている銀次って言うんだが、お前はレガシーって組織を知っているか?」

簡単には質問に答えないと思った銀次は、青年に浴びせかける様に質問をし続ける。

「白いロングコートを愛用している『ジン』って奴がリーダーで、シンジはそのリーダーの側近だった男なんだ。お前はこの事を知っているか?」