恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

「ん…。年上、好きだよ」

絹川くんが…というより、正直な気持ち。

お兄ちゃんも、遅刻を重ね出席日数ギリギリでヤバかったし…

絹川くんがダブってるからって、あんまりそういうのは気にしないかな。

気になるのは、暴れてたって事で…。




…あれ。

絹川くんの様子が何か変。

私の顔を見入ったまま、口半開き。




「…どーしたの?」

「…へっ?あ、いや」

舌打ちすると、私から手を離す。



ちょっと、なんで舌打ち?

年上が好きなのは、本当だから。

前の彼氏はタメだったけど、サッカー部の練習見ながら

実は先輩もチラチラ気になってた。



初めから対等じゃないからか、すごく優しい人が多かったし、何となく包容力あるんだもん。

年上だったらあんなにケンカしなかったかな?とかも思ったし、ね。



「やっぱあんたって、チャレンジャーだな」

「…どういう意味?」


絹川くんは、さっきまで私の事をさやって連呼してたくせに…突然あんた、だって。

その呼び方に、ちょっと違和感を覚える。