恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

「…オレの目ぇ見ろよ」

「…」

絹川くんは私の肩に触れ、顔を少し近付ける。

今は…

証明写真の面影はなくて、優しい瞳。

人って、こんなに変わるんだって…思う。



「…オレさぁ。あんたに言ってねぇ事がある」

「…何?」



ゲームセンターの中は、相変わらずすごい音なのに

私たちの周りだけ…

静寂に包まれてるような気がしていた。



絹川くんの真剣な目が、私をじっと見据える。




本当に、カッコいい…よね。

ヤバいよ、かなり好きな顔かも…。




真剣な彼を前に、一人ドキドキする私。

…悟られないように、表情には出さないように、した。