「あ~、楽しかった!」
「だろ?すげー嬉しそ~だな」
ぷぷっ、おかしー。
今まで、ゲーセンなんか…って思ってたのに、途中で絹川くんに抱きついてる事も忘れ、意外とさっきのゲームにハマってたよ。
絹川くんも目がキラキラしてる。
「次は~、マジもん乗せてやっからな?」
「えっ、バイク乗ってるんだ?」
「おー。オトコの必須アイテムだろ」
いや…そんな事はないと思うけど。…ヤンキーの必須アイテムの間違いじゃないのぉ?
「もちろん、免許持ってるんだよねぇ」
「そりゃもぉ。真面目なフリョーですから?原チャニケツはしませんし?そんなんはもう卒業しましたぁ」
ニヒヒと笑う彼だけど、どこまで本当かイマイチわかんない。
「ん~。じゃあ、免許見せてぇ」
「…はっ?」
私がそんな事言うと思ってなかったみたいで、ちょっと焦り気味の絹川くん。
「…あ~、ないんだ?」
「いや、あるっちゃ~あるケド」
珍しくモジモジしてる。
後ろポッケをゴソゴソして、手を止め少し迷ってる。


