恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

タバコ…

私の為に、やめてくれたの?

そうだとしたら…まぁ、ちょっとだけ見直してあげようかな。




「あの時…私すごく怖かった。根性焼きされたらどうしようとか…」

「んな事考えてたん?へぇ~、意外だな…」

「意外じゃないよ。金髪とか、今まで周りにいなかったし…。あの…私と押し合いしてた先輩も、すごく怖かった」

「あぁ、天(てん)?あいつ、いいヤツなんだけどなぁ」

あんな場所で脱げとかいう人を、いいヤツと思えって…かなり無理なんだけど。

しかも私に、手あげたし…。

思わず、頬を押さえる。



「さや、痛かった?」

「あ…え、うん」

絹川くん思い出してくれたのか、私の頬を見る。

「あいつ、カッとなると手ぇ出るからな。…ごめんな」

「…うん」

「あ~、ここココ」


心配してくれ、しんみりしてるかと思いきや、コンタクトのお店に着いたみたいで絹川くんが目の前のビルを指差す。

切り替え早っ!