恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

絹川くんと、校舎を出る。


「そんな怒るなって。毎回怒ってたら、キリねぇし」

「怒ってないよ」

「怒ってるだろー?ほれっ」

「きゃあぁっ!やめてっ」


絹川くん、私のわき腹を思い切りつつく。

か…体がもたないよ。

不意打ちに…疲れる。

もぉ…。


「ははっ、睨まれた」

睨んでも全く意味なし。逆に喜んでるように見える。

絹川くん、やんちゃ過ぎる…。私ついていけないんだけど。



「絹川くん…」

「んあ?」


しばらく歩き、私の少し後ろを歩く絹川を振り返る。


「何で後ろ歩くの?」

「あ~、あんたに迷惑かかると悪いかなぁと」

「迷惑?一緒に帰るだけで迷惑なのに、これ以上何があるってのよ」

「言いますねぇ…」

絹川くんは、ニヤリと笑うと私の肩に手を置く。