恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

「んー。この問題…わかんねぇ。さや先生、助けて」

ハイハイ。

甘えるような当麻くんの席に、少しイスを寄せる。

「どこ?あ、これはね…」








「ん。わかった…。ナルホドな~。先生よか、説明わかりやすいじゃん」

「当麻くんの頭、柔らかくなったよね。前は説明しても、わかるかよーって逆ギレしてたもん。えらい、えらい」

「なんだよ…。バカにしてんなよぉ?」

当麻くんは、怒るどころか

最近二人きりの時は、ふにゃふにゃの笑顔が多い。

…可愛いな。



クスッと笑うと、当麻くんはそのまま机を背にして私を下から見上げる。

「何か、おかしいか?」

「ううん、大丈夫」

「大丈夫ってなんだぁ?オラ、言ってみろよ…」





当麻くんが軽く、私の髪を引っ張る。

「当麻くん、飴なめながら寝転がったら危ないよ~?」

ポップンキャンディの棒を、当麻くんの口から抜こうとすると

歯でガジッと阻止される。

「や~だね。これは、オレんの」

もぉ…。

別に取って食べたりしないしぃ。

また、クスリと笑いがもれる。