恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

お兄さんは、フッと鼻で笑ったかと思うと…

少し、顔を歪めた。


「オレが…当麻の為に良かれと思ってやる事は、いつも裏目に出んだよ…。

火事になって…天の罪を被れば、当麻は天とまたしばらく一緒にいられると思ってた。

なのに…おまえはわざわざ留年しやがった」

「知るかよっ。みんな…グチャグチャなのにさ、オレだけが幸せになっていーワケねぇじゃん。

あれぐらいしか…オレには浮かばなかったんだよ」

そんな…。

やっぱり、当麻くんは

…わざと留年したんだ。






彼女を一人で逃がした事に対する…

天ちゃん先輩への負い目?







「おまえだって…幸せになったっていいんだ。この際、悪いヤツらとは手をきって…真面目に卒業する努力しろ。

大学に行けとまでは言わないが、行けば親父を納得させられる。仕事も、やれば…おまえなら認められるさ」

「兄貴には、関係ねぇ」

「オレが…どれだけっ…当麻の心配してるか、わかってんのか?どうやったら…いつになったら、当麻は幸せになれるんだ?」