恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

そんな…。

そんな事言ってる人がいたの?信じられないよ。

当麻くん…辛かったよね。

私が横からしがみつくと、当麻くんが私に回した腕に少し力が入る。




「そんなのはな…。全部当麻の為に決まってんだろ?もし警察沙汰にでもなってみろ。間違いなくあげられるのは…ヘッドだろーが。

天なら…そういう汚れ役は得意だからな。あいつも、承知してたぜ?」

「天もグルかよ…。だからあいつは…自分が選ばれた時に、それほど驚かなかったんだな…。オレにはその道しかなかったのに」

「まぁ、一つ誤算が…あった。まさか…彼女がそんな事を理由に、天に乗り換えるとは思わなかったけどな…」





…当麻くん、大丈夫かな。

チラッと見上げると

歯を食いしばり…

やっぱりかなり辛そうな顔をしていた。





…お兄さん。

これ以上

当麻くんを苦しめないで?