恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

「オレは…バカだよ。もっと早く、こーすりゃ良かったのに…」

当麻くんは苛立ちを隠せないかのように、横の扉をガッと叩く。





当麻くん…。辛かったんだよね。彼女が好きだったから…。

そして…

天ちゃん先輩が好きだったから…

だから、そばにいて欲しかったんだ。






一度に二人を失うのは

…悲しすぎる。









家族からも疎外され、グループのリーダーにもなれなかった当麻くん。

きっと…

天ちゃん先輩といると

劣等感に苛まれていたんだろうね。





それでも…

彼女は最後に当麻くんを信頼したっていう事を、天ちゃん先輩に信じさせて…

それを自信にかえる事で、

今まで去勢をはって来れたのかも知れない。







当麻くんは

いつも孤独で…

本当は

すごく

寂しがり屋。