恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

「何を思ったか、いきなり学校で天を突き落として…骨折させて、身動きとれなくしちまったんだぜ。…ホント怖ぇ~オンナだよ」

だから…

彼女は、天ちゃん先輩を想ってたって…コト?

「てコトは…彼女は天ちゃん先輩を…」

「ま…。そういうコト。でも、天は未だに彼女に裏切られたと思ってる」

「当麻くんっ!ダメだよ…どうして天ちゃん先輩にそんな…。本当の事、教えてあげてよぉっ」

当麻くんの腕を振り払って後ろを向こうとすると

怪我してるとは思えない…すごい力で、しがみつかれた。




「死ぬぐらいならさ、女手一つでだって…何とか生きて欲しかった。

ホントはさ、二人を逃がすべきだったんだよな…オレは。

でも、できなかった…。オレ…こんなやり方でしか…天に勝てなかった…」






当麻くんの腕が、私に激しく食い込む。

痛いよ…。

でも、

これは、当麻くんの…抱えていた

心の痛みなの…?





「…当麻くん…泣いてる?」

「泣くかよぉ…」