恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

「親父と不倫してたけどさ、うちの親とは…その頃もう関係もってなかったらしーわ。

天の子供だって…ハッキリわかってたけど、うちの親父、彼女が浮気して妊娠した事に…激怒しててさ。

もし天の子供を産むなら、オレの子供として育てろだと。でなきゃ、堕ろせ…つって。…無茶苦茶だろ」

「そんな…」

「親父、言う事聞かねーなら…天に報復するだとかも言ってたみてーだし。彼女…苦しんでた。

うちの兄貴とも話し合って…天には真相を隠したんだよな。でも、彼女が天に別れ告げたらさ…。あいつ…うちの家…火事にしちまったんだよな。オレはわざとじゃねぇと思うけど…」

昨日…

天ちゃん先輩…ショックでって言ってたよね?

あの話は、多分嘘じゃないよ?

だって、あんなに切なそうな瞳で…彼女の話をしていたもん。

天ちゃん先輩は…

自分が裏切られたんだって、今も思ってる。



「自分のせいで、終いにうちの親父かオレを…刺すんじゃないかとか、天が犯罪者になるんじゃないかって…彼女ビビっててさ」