恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

「兄貴が女をオレらの遊び場に連れて来た時…一目見て、好きんなった。天と付き合う前、オレらちょっといい感じだったんだぜ?

でも…さ。あの女、グループのヘッドが天だってわかった途端…天につきやがった」

え…?

そうなの。





当麻くんが一方的に好きだったワケじゃなく…初めは彼女も応えようとしてくれてたってコト?


「しかもよくよく聞いたら親父の愛人だっつーしさ。とんでもない女好きになっちまったなーって、思った。

それでも、いつかやっぱりオレを好きになってくれんじゃないか…って

期待すればするほど、やるコトエスカレートするし。あの頃は…マジでバイクで無茶してたな」






彼女が死んだら、オレも死ぬ

って言っていた…

月ちゃんの言葉が突き刺さる。






そんなに…

好きだった人より

私は上をいったのかな。






ドキドキしてくる。





心臓はドクドク

息も苦しい。







でも、今…

しっかりと私を抱きしめてくれている

この腕は

…本物。今の当麻くんの気持ちだって、信じたい。