恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

私と先輩がそんな事をやってると、彼の後ろから、突然声がした。




「…天(てん)~。やぁめろって」




今までこっちには興味なさそうに仰向けで寝転んでいた、金髪の彼。

彼はゆっくりと起き上がり、膝を立てその場に座り込む。

「新入生と早速問題おこしたらヤバいって事ぐらいわかんねーのかよ…。

それよかさぁ、口封じした方が無難だろ?そのオンナ、こっち連れて来てみ」


口封じ…!?

ひっ…。私、ヤキ入れられるのかな。


歯のない彼に手を引かれ、金髪男の前にゆっくりと歩かされる。

私が長い間戻らなかったら…確実に先生がやってくるはず。

先生…、お願い。早く私を捜しに来て…。

情けない事に、歩きながら膝がガクガクと笑っていた。