恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

「当麻くん!」

思い切って、布団の上から抱きついた。

私がしがみついた瞬間、当麻くんが小さく悲鳴をあげた。

えっ、もしかして痛かった!?




顔を覗き込むと、当麻くんは顔をクシャクシャにして

…笑っていた。




あら。

「あー!笑ってる」

「…見んなって」



当麻くん、やたら嬉しそうなんだけど。

意外だぁ。怒らないんだ?






また更に顔を背け、顔をベッドのシーツにつけてしまう。

「もぉ。眼帯ずれてるよ?もしかして、相手に目ん玉ほじられた?」

「…んなワケあるかっ!」

「だよね。私が…見える?」

「おー。片目…だけな」

ぷっ。

笑っちゃダメだけど、当麻くんが眼帯すると、余計コワいヒトだよ。




当麻くんは観念したかのように、やっと私を見て素直に仰向けになる。

「初めからそうすれば良かったのに」

「…こんなんなって恥ずかしーし」

「いいよ!生きて帰れて良かったね」

私がそう言うと、当麻くんは少し私を睨む。

「あれはなぁ、別に…天に泣きついたワケじゃなくて…。…だな、…っと」

当麻くん。言葉に詰まってる。