恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

「ははっ、さやちゃんて意外とスパルタなんだ?絹川くん、本当に勉強するのかなぁ…」

「こんな時ぐらいしかしないって言ってたからね。まぁ…嫌いな勉強で、他の嫌な事忘れて、ちょっと気も紛れるといいんだけど」

「え、どーいう意味?」

事情をあまり知らない鶴くんは、私を見てキョトン。

「ううん。ねぇ、バイクの雑誌買って行きたいんだけど、本屋寄っていい?」

「もちろん!」




鶴くんて、女の子みたいに話しやすいなぁ~。

当麻くんがガツガツし過ぎてたから、余計そう思うのかな?




本屋に寄って、病院へ向かう。

参考書は私が使ってるやつ。

支払いは…当麻くんのお金を使うのは申し訳ないから、お母さんに事情を話してお金をもらって、今は別のお財布を使ってる。




当麻くんのお財布は…

持ち歩いてるけど、正直な所

開けたくないんだ。




だって

開けると

あの女性の事を…

思い出すから。






当麻くんに確かめたいけど

今聞いて逆ギレされても嫌だし。




入院中は、極力そういう話は

しないでおこうって、決めた。