恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

「まぁな…。でもオレ口達者じゃねーし、ケンカしか取り柄ねぇからさ。強いってカッコ良くね?」

「カッコいいとかそういう問題じゃないよ…」

もぉ。当麻くんわかってないなぁ。

気分転換に、ジュースでも買って来ようかな。

お財布を手に取り当麻くんを見る。

「飲み物買ってくるね」

「さや…。それがいー」

「え…コレ?」

当麻くんは私のお財布を指差す。

「いつも持ち歩いてるもんがいいから、それしばらく貸してて」

お財布を交換するって…事?

何だかちょっと不思議な気分。

確かにいつも持ち歩いてる物だもんね。自分の一部を貸すような気分がしたけど…まぁ当麻くんだから、いっかぁ。

「ピンクだし、キラキラなんだけど…いいかな」

「全然オッケー。じゃ、代わりにオレの財布やるわ」

ポンと黒のお財布を投げられる。

うわ、これ…ブランド物の財布だよね。

しかも、重いし。