あれから…
当麻くんの机の中を、物色した。
出るわ出るわ…えぇ、もう色んな物が。
ほとんど教科書入ってないし。いつも授業中何やってるんだろ。
とりあえずこれは私が預かっておこーかな。全部持って行ってもしょうがないもんね。
天ちゃん先輩に預かった紙袋に、ガサガサと入れていった。
病院に到着し、受付で当麻くんの病室を確認する。
何で入院してるワケ?
突然病気になったんじゃないだろうから、昨日の晩に…きっと何かやらかしたんだ。
本当にもう。…心配かけないでよねぇ。
エレベーターで5階に向かう。
当麻くんの病室にたどり着くと…中から笑い声が聞こえてきた。
あ…。当麻くんの声だ。
誰か来てるんだ。
そっと病室を覗くと…。
「でさー、ムカつくから今日学校休んだっつの。学校なんか行ってられっかよ~」
…あれ、お兄ちゃんじゃない。学校休んだのぉ?
「オレもだり~なぁ。もっかい一年やろっかなー」
「バカ言ってんなよ!さやと付き合うなら、ダブりなんか許すかよー」
「あ~ぁ…」
あ、お兄ちゃんから目線を外した当麻くんがこっちみた。


