「んじゃ、次回キタイしてます。脱がせやすい服着とくから」

当麻くんはニヤッと笑うと、さっと入口の方へ体を翻し、エレベーターの扉から手を離す。

バイバイって言う前に、

扉は閉まった。




エレベーターのガラス扉の向こうで、次第に上がって行く当麻くんの姿。

実際は私が下におりてるんだけど…。





当麻くん…

私が間違ってるのかな。



そういう経験がないから、段取りもわかんないし

恥ずかしがってばかりで…つまんない女だよね。

それなのに、

好きだって言ってくれてありがとう。




私も当麻くんが

大好きなの。




それなのに…

どうしたらいいかわからない時がある。




当麻くんの事…

もっと知らなきゃいけないよね。





どうして今一年生なの?

こんなに裕福なのに、全てを壊すような生き方をしてきたのか…。





親に反発するだけじゃ何も解決しないし…

辛い事があったら、私も一緒に乗り越えて行くよ?







ねぇ…?

当麻くん。