うわぁ…

すごい事になってるよぉ。




布団の下で…

当麻くんは私を腕枕してくれて、私と向き合っていた。

いびきはかかず、小さな寝息だけが聞こえてくる。

腕、痺れないのかな。






…幸せそうな寝顔。

楽しい夢、見れてる?





腕を布団から出し、長めの前髪をそっとよける。






…こうやって

ずっと私を

捕まえていてね。





どこかに

行っちゃわないでね…。






何だか分からないけど

…幸せ過ぎてなのか

無性に悲しくなってくる。






当麻くんが向き合ってる

痛みや辛さを

私に少し分けて欲しいよ。




自然と涙が頬を伝う。






やだな。

泣いてたら、

変に思われるよ。





慌てて涙を拭うと、

動いたせいか、

当麻くんの瞼が開いた。