恋するキャンディ~私だけの甘々不良彼氏

「さて…。映画観る?」

当麻くんは体を起こし、私に向き直る。

一応観る気はあるんだ?

「うん。ここでも観れる?」

リビングにも大きなテレビがある。どうせなら、このソファにもたれて観たいなぁ。

「いーケド。…オレ寝そ~だな。それでもいいか?」

「うん」

「何にする?あっこの棚に色々入ってっわ。見て来いよ」

当麻くんの指す方向に、大きな白い棚がある。

扉を開けると、驚くほどたくさんのDVDが並んでいた。

う~ん…どれにしよう。




真剣に悩んでると、いつの間にか当麻くんが後ろに立っていた。

「…これか、コレ。さやが好きそうなやつ」

当麻くんは私を後ろからそっと抱きしめつつ、棚の中からDVDを数本取り出す。

この体勢、ドキドキするよぉ。